バイクの買取をしてもらう際や、売却後にトラブルになることがいくつかあります。
今回はそんなバイク買取のトラブル集(事例)についてお話をしていきたいと思います。
これからバイクを売ろうとしている方は、少しでもこの記事を参考にして頂けますと幸いです。
こんな方におすすめ
- どんなトラブルが起こるか?
- トラブルにならない為にする事は?
- とにかく高く買い取ってもらいたい
- 業者買取でのトラブルとは?
- 個人売買をした際のトラブルとは?
バイクを売るときにどんなトラブルが起こるか?
下記にバイクの買取で、どんなトラブルが起こるかを纏めてみました。
業社に買取ってもらった場合と、ヤフオクや友人などへの個人売買をしたケースで分けて説明をしていきます。
バイク買取のトラブル概要
●業者に買取ってもらった場合
→事前査定と実査定で値段が違う
→廃車のはずが転売されていた
→他社では値段が付いた
→営業の電話がシツコイ
→約束していた査定額が変わる
→残債の一括請求を求められる
●個人売買をした場合
→クレームになりやすい
→売れ残って相場が下がる
→準備が整っておらず売却不可
→返品を希望されることもある
→後々時間や労力がかかる事も
●業者/個人売却共通トラブル
→事故歴を隠していた
→損害賠償を求められた
こういった事が稀に起こるので、クリーンに対応していくことが大切です。
高く売りたいのは当然ですけど、後々トラブルにならないように進めていくことは必須です。
トラブルになれば、その分時間や労力も多く投資しなければならないので、労力対効果を考えてリスクヘッジ(リスクを避けるように)していきましょう。
買取業者編|事前査定と実査定で値段が違う
バイクの買取業者は「オンライン査定」「事前査定」と呼ばれるサービスを行っているところがあります。
これは電話やウェブでバイクの条件や状態を伝えるだけで、大まかな買取価格を教えてくれる無料サービスです。
しかしこのオンライン査定/事前査定の金額と、実際に査定を受けてみた場合を比べてみると、その金額が違う時があります。
これは殆どの場合、相違が出てくるものです。
バイクの買取価値とは「型式」「年式」「走行距離」をベースに上限額がある程度決められています。
そこから「傷やヘコミの有無」「サビや色あせがないか?」「エンジンなどに異常がないか?」などなどを見ていくんです。
つまるところマイナス採点方式で価値が付けられるような感じですね。
業者買取編|廃車のはずが転売されていた
バイクだけでなく自動車でもよくある話ですが、査定を受けて「価値がないです」「0円です」と言われる場合が稀にあります。
このときに廃車にするしかない・・・という説明を受けて
「邪魔だし税金かかるから売却するか」としていたバイクが実は転売されていたという話ですね。
どのようなバイクを売るのかによっても変わってくることですが
結局のところ何社かに査定をしてもらっておけば本当の価値が見えてくると思います。
1社だけに依存せず、できる限り複数社に査定をしてもらいましょう。
その方が100パーセント買取価格もアップしていきますので理にかなっていますよ!!
業者買取編|他社では値段が付いた
買取業者を比較してみた結果、A社では値段が付かなかった場合でも、B社では値段が付く場合があります。
これって結局のところ査定士の性格や力量によって違ってきます。
嫌でしょうけど、そんな話は考えていても仕方ないので、ちゃんと比較をしておきましょう。
むしろ比較しない人が悪いです。
相手の査定士が万能かもわからないのに、査定士だからって信用しきってはいけません。
比較さえしておけば、本当の意味で妥当性が判断できますし、むしろ価格競争に発展して、思いもよらぬ高価買取をしてもらえる事もあるわけです。
ちなみに査定額0円の見積もりを提示してくるのは、どこの業者でもあることです。
根本的に中古バイク買取を行っている業者というのは、レベルが高い人〜ド素人まで幅広くいますからね。
業社買取編|営業の電話がシツコイ
買取査定を依頼すると、鬼のようにシツコイ電話がかかってくる場合があります。
正直メチャクチャ ウザいですよ!
特に一括査定にでも申し込んだら最後です。ひっきりなしに電話がかかってきます。
特にまだ売るつもりがない人やTPOを重視されている方は大変な思いをすることになると思います。
だから、ある程度業者を3〜4社に絞って問い合わせすることが重要です。
そして間違っても一括査定は申し込まないことですね。
別にあなたの自由なので、ダメだと言われてもやってしまう人は自己責任で行えば良いと思いますけどね。
一括査定って労力対効果に見合わないことの方が大半なんです。
ちなみに1社とか2社の業者に査定やオンライン査定を依頼して、クドイ営業電話がかかってくるようなら「もう売却しました」と伝えればかかってこなくなります。
業者買取編|約束していた査定額が変わる
査定後に提示された金額や、期限付きの買取価格を伝えられた場合に、約束していた査定額が変わってしまうことがたまにあります。
それは今では殆ど存在しない悪徳業社である場合や、相場が変動してしまったり、店頭販売をできなくなった場合など様々な理由があります。
基本原則買取査定というのは
同日中にその場で現金を受け取ったり、契約書を取り交わして金額がブレないようにすることが大切です。
口頭だけでの約束も、立派な契約にはなりますが、ワザワザそのために裁判したり、証拠を集めて立証したりなんてバカバカしいですからね。
もちろん口頭での約束であっても、約束を守ってくれる場合も全然あるんですけどね。
全ては、その業者が「このバイクは利益が取れない・・・」と判断するかどうかに関わってきます。
業者買取編|債権の一括請求を求められる
ローンが残っているバイクを売却する場合は、債権の一括返済を求められます。
買取価格よりも大きい金額のローンが残っている場合は注意が必要ですよ。
ただ売却できない訳ではありません。
その場合は、バイクの買取業社が一時的にローン会社へ代金を支払います。
その後「いつ〜いつまでに残債〇〇万円を支払ってください」と請求されるだけです。
しかし売却したバイクは「ローン会社を通じて、新たにローンを組み直して分割支払いをしていく」ことができます。
この場合はローン会社とやり取りをしなければいけないので面倒なんですよね。
でも買取業社の中にもローン会社を介さず、自社でローンを組めるところがあります。
それはバイクワンです。
バイクワン公式サイト
個人売買編|クレームになりやすい
まず個人売買の最大のリスクはあとあとクレームやトラブルになりやすい点です。
売り手も、買い手も全てが良識のある人とは限りません。
例えばバイクの状態をキッチリ説明しておかないと、あとから「ここがハゲてる」「ここがサビ落ちしてる」「部品が消耗している」などのようにクレームが入ることも珍しくありません。
だからこそバイクの販売を行っているショップが、あまりヤフオクなどで商売をしないのはこのためです。
バイクの現品を見せて、試乗させた上で買ってもらえれば法律的にも問題ありませんからね。
また店頭販売をする際には、ある程度しっかりと整備を行ったバイクが並びます。
とにかく安かろうが、高かろうが。
原付や小型二種〜中型/大型バイクまで例外なく、個人売買は問題になりやすいです。
個人売買編|売れ残って相場が下がる
ちなみに個人売買は、業者に売るよりも高く売れるというメリットがありますが、確実に売れるという保証はありません。
例えば、ヤフオクとかで入札されずに何ヶ月も経っているバイクも見たことがあるのではないでしょうか?
あるいは知人を辿って買い手を探そうとしても、中々すぐにお金が支払える人って少ないと思います。
高く売りたい気持ちは痛いほどよくわかりますが、売れ残ってしまうと買取の相場も下がってしまいます。
車種にもよりますが、1ヶ月もあれば確実に価値は下がっていきますからね。
買取業者に売る可能性もある人は、あまりダラダラと活動していると損をする一方です。
もちろん安い品を売るわけではありませんので、ある程度期間を決めてダメならキッパリ諦めて買取業者に売却することも視野に入れておきましょう。
もちろん買い手が見つかれば嬉しい限りですから、個人売買も積極的に行うと良いですよ!
個人売買編|準備が整っておらず売却不可
バイクを売却するには必要書類を用意しておかなければなりません。
バイクを売るときの必要書類
●車検が必要な250cc以上のバイク
→車検証
→自賠責保険証明証
→譲渡証/委任状
●車検不要な125〜250ccのバイク
→軽自動車届出済証
→自賠責保険証明証
●125cc以下のバイク
→標識交付証明証
→ナンバープレート
→身分証明書(買取業者に依頼するとき)
また所有者の名義が販売店やローン会社の場合、自分への名義変更を行わなければいけません。
買取業者に引き取ってもらう場合は、名義変更も代行してくれます。
個人売買編|返品を希望されることもある
個人間でやり取りをしているとクレームになったりして、返品を希望される場合があります。
皆さんは、売ったものを返したい・・・って言われたことありますか?
もうメチャクチャストレスなんですよね。
返品手続きをするのはただでさえ面倒くさいのに
オークションとかだと「送料(配送費)はどっちが持つか?」「返品されたものはキズ付いたりしてないか?」という話も出てきます。
こういった心配が無ければ、全然個人同士で売買行為をしても良いんですけどね。
個人売買編|後々時間や労力がかかる事も
ここまでの話を纏めると、個人間での売買行為は高く売れるのが最大の利点です。
しかし、それに伴ってリスクもあります。
リスクを纏めておきますね。
個人でバイクを売却するリスク
●クレームになることも多い
●売却後やり取りが必要になる事も
●返品希望や賠償請求をされる事も
●必要書類の用意を全て自分で行う
●活動する時間が大きくなりやすい
●売れ残れば相場はドンドン下がる
●ローンがあれば一括返済が必要に
まぁ考えただけでも疲れてしまいます。
それでも買取業者に売るよりは100%高く売れるので、しっかりと事前準備をしたり、出品のときに注意しておけば個人売買は美味しいんですけどね。
時は金なり!タイムイズマネーですよ!
業者&個人|事故歴を隠していた
事故を起こしたのに事故歴を隠していると、あとあとクレームに発展することがあります。
タイミングとしては車検を受けたり、整備をしたときなんかに発覚したりします。
車検の必要がない小排気量のバイクを売るときも、なんだかんだでバレるので不正だけは絶対に行わないようにしましょう。
フタを開けてみないと分からないことも沢山ありますけどね。
逆に「塗装のハゲ」や「凹み/キズ」なんかだと事故車扱いにはなりませんので、聞かれればしっかりと伝えておくと良いですよ。
業社&個人|損害賠償を求められた
売却時には事故車ではないとか、過去に水没したことがないかどうかを契約書にサインします。
そのときに嘘偽りがあれば損害賠償を請求される可能性もあるんです。
実際には隠ぺいによる損害賠償請求をされた話を聞いたことがありませんが、悪い事なんていつかバレますからね。
事故や水没以外にも、メーターの巻き戻しをしたり、不正という不正はないようにしましょう。
これは買取業者へ売るときも、個人同士でやり取りを行う場合も同じです。
オススメの売却手順
さて、ここからは私がオススメする買取査定の手順についてお話をしておきたいと思います。
それは同日中に3社から査定を受ける事です。
もしどうしても同日中に3社から査定を受けれない場合は、できるだけ短期間のうちに査定を受ける事です。
同日中3社から査定を受ける
●相場変動の影響を受けない
→中古バイクの相場は1ヶ月単位で下がる
→タイミングが悪いと今週と来週で変わる
→早めに売却した方が高く売れる
●期限付きの価格交渉されても対応できる
→期限付きで査定額を提示してくる事も
→業者の交渉が嘘か本当か分からない
→だから同日中に比較しておき高い店に売る
●価格競争力が増す
→1社だけだとピンハネされることもある
→2社でもドングリの背比べになる事がある
→3〜4社で買取価格の競争に発展する
理想としては、同日中の同一時刻に2〜3社呼んで同時に査定をさせる事です。
これメッチャクチャ買取価格が跳ね上がる裏ワザなので内緒ですよ?
最近では同日同時刻の査定を断ってくる業者もいますけどね。
ものは試しで聞いてみると良いです。
あなたのバイクが少しでも高く売れれば幸いです。