PCXはホンダが生産販売するスクータータイプのオートバイです。
150ccの中では中古車の玉数も多く、圧倒的にダントツな人気を誇るモデルですね。
しかし玉数が多い事もあってなのか、売るお店によって思ったよりも安値で引き取られてしまう事は珍しくありません。
私たち売り手側も「お店選び」や「売り方」を工夫していかなければ
猫に小判、豚に真珠……という結果を招いてしまう安いので注意が必要です。
そんな中、今回はバイクを売るときのタブーである、下取りに出すことのリスクをお話ししようと思います。
下取りの意味は?
まず下取りとはどんな意味なのかを説明しますね。
『下取り』とは、次の新しいバイクを購入するお店で、今所有しているバイクを一緒に引き取ってもらう事です。
別に『下取り』であろうが、『買取り』であろうが言葉の区別はさておき
あなたが行いたいのはPCX150を高く売りたいって事ですよね?
そこまでは大丈夫です。
注意して欲しいのは、下取りには安く売却してしまう要素が凝縮されているという点です。
これは売る事に特化した「買取り」でも行っている人が多いので気を付けて欲しい事です。
以前に書いた「私がバイクを売るときに下取りを否定する合理的な理由」でも話した通り
下取りを反面教師にして下さい。
下記に下取りが安く売られてしまう理由をまとめておきます。
下取りが安値で引き取られてしまう主な理由
・目的が"次のバイクを買う事"にフォーカスしている
・つまり需要/ニーズがない店舗へ売っている事が多い
・1対1の商談は利益をピンハネされやすい
・競合他社がいない為、価格競争に発展しない
・相場の妥当性を判断できない
じゃあ何をするべきか?
つまるところ、下取りは買取業者やディーラーに、良いように引き取られてしまいがちな売り方な訳ですよ。
じゃあ何をするべきか?
それは事前に買取相場を把握しておき「売るべきか?」「売らないべきか?」を判断できるようにしておく事です。
事前に買取相場を把握しておけば、メリットが多く、価格交渉の材料にも使えます。
相場を事前に把握しておくメリット
・「高い」「安い」が見える化できる
・どこに査定してもらうべきか判断できる
・価格交渉の材料として使える
・売り方を考えれるようになる
前もって相場や大まかな買取価格を把握する事ができれば、どこの店に売れば良いのか見える化できます。
つまりどこの店舗へ査定に出すべきかを判断できるので、無駄な時間や労力を少なからず抑えることが出来る訳です。
あくまでも買取相場であるため、実際にいくらになるのかは本査定を受ける必要がありますが
事前見積もりをする事で、本査定を受けるべきかどうかの判断ができます。
相場次第では、一括査定に出すべきか、有力候補となるお店それぞれに査定してもらうか、売り方を選ぶのにも使えますからね。
事前に相場を教えてくれるサービス
次に事前に買取相場を教えてくれるサービスを紹介します。
事前査定をしてくれる各4つの買取業者は、全国対応&完全無料サービスを提供しています。
店名 | 回答方法 | 相場精度 | 所要時間 |
バイク王 | 電話 | ◎ | 10分〜20分 |
バイクオンライン査定 | 電話 or ウェブ | ○ | 1分〜20分 |
バイクワン | ウェブ | △ | 1分〜3分 |
バイクボーイ | ウェブ | △ | 1分〜3分 |
相場の確認方法は「電話」や「ウェブサイト内から検索」などあります。
当然電話で詳細を伝えた方が相場の精度も高まりますが
基本的には全部のショップで相場確認をしておくことをオススメします。
所要時間も短く済みますし、ある程度正確な金額を把握するにはもってこいです。
事前査定を行ってから売り方を決める
事前査定を済まさせておけば
「どこの店舗が高そうか?」「いくらくらいで売れそうか?」という事が大まかに見えてきます。
1つ目は、事前査定をしたお店の中で、高値で引き取ってくれそうな店舗へ本査定を依頼するのが有効な手段ですよね。
2つ目は、ポテンシャルが高ければ一括査定を使ってみるのも良いと思います。
一括査定はメチャクチャ面倒くさいですし、時間も多く費やす事になりますが
価値のあるバイクを売る際には、最も価格競争に発展しやすい売り方です。
相場を把握した後に労力対効果を考えれる考えながら、どのように売るのかを考えましょう。
近年のバイク査定における落とし穴
さて、ここで1つ忠告しておきたい事があります。
それはどこの誰が書いたかも分からないサイトの、買取価格や相場を鵜呑みにしてはいけないという事です。
何故なら、その殆どがリアルタイムに更新された記事じゃなかったり、適当な金額を掲載しているからです。
〜詐欺サイトの特徴〜
・記事タイトルだけを最近の日付に更新
・更新日だけ最近の日付にアップデート
・数ヶ月前に見た時と金額が変わってない
・買取の価格表が記事の主体になっている
・一括査定に誘導している場合が多い
・買取をした店舗名を公開していない
・正確には素性がわからない(店とは関係ない)
ユーザーさんによっては
→「ガセ情報を掴まされる」
→「そのサイトが紹介する一括査定査定に申し込む」
→「労力対効果に見合わない金額になることもある」
という感じの事例っていくつもあります。
別に一括査定がダメだなんて言っていませんよ?
ただ、前もって
本当に時間や労力をかけるだけの期待値があるのかどうか、正確に判断しておこうよ!って話です。
買取業者の本音を知っておく
次に買取業者の本音も覚えておきましょう。
どれだけ有名店であろうとも、基本的に業者は「安く仕入れて高く転売したい」と考えています。
極端にピンハネされる訳じゃないにしても
「状態も良いし、本当なら20万円出せるけど15万円提示しとこ!」みたいな価格値下げは日常茶飯事です。
あくまでもイメージの話ですよ?
私たち売り手側としては、そのお店の限界価格を引き出したい訳です。
だからこそ相場1つ確認するにも、1社だけじゃなくて複数店舗に確認するべきなんです。
当然査定を受ける時も、1社だけじゃなく、最低でも2社以上から査定を受けた方が良いです。
特にPCX150の場合なんかは、1社だけの査定結果で売るなんてバカげています。
査定を受ける時には
他の店にも査定してもらっている(もらう予定)であることを伝えたり匂わせておきましょう。
最後に
いかがでしたか?
いきなり何の判断材料もなく、売るのは微妙な行為です。
そして1店舗だけに査定を依頼するのは、危険性が増すことを理解できたのではないでしょうか。
スキマ時間を使って、ひと手間加えるだけで、相場をはじめ色々なことが見える化できます。
まあ、この記事を読んだからと言って
手に負えない信者もいますし、すべての人が利口に事前査定をする訳じゃないことも知っています。
というか、あなたのバイクなので、あなたの売りたいようにすれば良い訳ですからね。
でも現実的で合理的な考え方ができる方には、少しは意味が伝わるのではないかと思い筆を取らせて頂きました。
少しでも良い条件で、あなたのPCX150が売れれば良いですね。